ワイズトラックブログ

2019.07.29

塩害から車体を守る亜鉛塗装

海の近くで塩分を含んだ潮風にさらされていたり、塩分を含んだ土壌の上を走行する等の環境で使用されたトラックなどは車体の下部周りにサビが見られることが多いです。

また、雪の降る地域では冬季の融雪剤に使用される塩カリの塩分で車体がサビるという現象がよく見受けられます。

こういったサビが生じた場合にはどのように対処したらいいでしょうか?

答えは錆びないように塗料を塗るということなのですが、実は塗る塗料に秘密があります。

 

通常キャビンなどに塗られる塗料の役目は、ベースとなっている鉄板に塗装を施すことで空気や汚れ、紫外線などから車体を保護します。

基本的にこの場合の塗料の役目は、空気に触れさせない、汚れを鉄板に触れさせないことで劣化を防いでおり、こういった塗装の役目を「環境遮断」と言います。

それに対して、車体の下回りのサビを防止するために施される塗装は犠牲防食と言われる働きをする亜鉛塗装になります。

この犠牲防食とは一体どういう意味かというと、サビはサビ易いものから錆びるという性質があります。

サビというのは酸素が鉄分と結びついて酸化する現象を指します。

よって亜鉛という鉄よりサビ易いものがある場合、鉄と酸素が結合する前に酸素は亜鉛と結合することになります。

亜鉛が先に錆びることで(犠牲になることで)、鉄をサビから守ります。

これを犠牲防食といいます。いわゆる亜鉛メッキなどはこういった特性を利用した防錆塗装になります。

車体の下部に亜鉛メッキを施すことは困難なので、亜鉛分を含んだラッカーをスプレーして塗装するという方法が一般的です。

塗装にもいろいろな種類があり、塗装する場所や目的により塗料が大きく変わってくるのですね。

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