ワイズトラックブログ

2017.01.11

雪道の走りやすさとFF・FR・4WD・RR?

雪道で走りやすい駆動方式は一体どれでしょうか?

そもそも駆動方式にはどのようなものがあるのでしょうか?駆動方式のいろいろ

FFとは「フロント・エンジン・フロントドライブ」の略。
前にエンジンがあり、前輪が回転します。後輪にエンジンの力は伝わらず、車体を支えて転がります。
特に乗用車では、最も多くの車が採用する駆動方式です

【FR】
FRとは「フロントエンジン・リアドライブ」の略。

前にエンジンがあり、後輪に動力を伝えます。前輪は方向を決めるために、ハンドルの操作によって左右に曲がるだけで駆動しません。エンジンからの力はプロペラシャフトによって後輪に動力が伝わります。

主にトラックはこの駆動方式になります。

【RR】
RRは「リアエンジン・リアドライブ」の略。
後ろにエンジンがあり、後輪に動力を伝えます。主に大型のバスなどはRR方式を採用しています。

【4WD】
4WDは「4(four) Wheel Drive」の略であり、メーカーによっては「AWD(All Wheel Drive)」「AWC(All Wheel Control)」と呼ぶこともあります。

仕組みは、前にエンジンがあり、前輪と後輪を同時に駆動させます。但し、パワーレシオと言われる、エンジンからの動力を前輪・後輪に伝える力の配分割合はメーカーや車種によって異なっています。そのため、FRベースの4WD やFFベースの4WDなどと分類されることもあります。

【2WD】
2WDは「2(two) Wheel Drive」の略。「二輪駆動方式」。
FF・FR・RRが該当します。

2デフの大型トラック

駆動方式別の注意

雪道での走りやすさと特徴は?

【FF方式】
2WDの中では雪道は比較的走りやすい。
駆動輪の上にエンジンがあるので、比較的登坂性能も強くい。しかし特徴として、一定量アクセルを踏みながらカーブに侵入し、カーブの途中で一気にアクセルを話した場合、タックイン現象が起きやすい特徴もある。タックイン現象とは、アクセルを抜いた時に、急激にハンドルを切っている方向に車体が切れこんでいく現象である。特に、チェーンなどを巻いて、タイヤの抵抗が大きいときほど起こりやすい。

【FR方式】
雪道では一番弱く、走りにくい駆動方式です。
坂を上ろうとアクセルを強めに踏むと、駆動輪の後輪がスリップし後ろが左右にゆられます。下ろうとすると、エンジンブレーキの力が掛かっていない前のタイヤが滑り易くなってしまいます。
雪道においてコントロールすのが一番難しい駆動方式です。

【RR方式】
エンジンが駆動輪の後輪の上にあるため、FRよりも登坂性能はあります。登りは比較的強いと言えるでしょう。下りにおいては、エンジンブレーキは前輪には効かないので、前輪から荷重が抜けるとスリップしやすくなります。また、エンジンが前にないので、熱源がなくフロント周りに雪がたまります。
フロントフェンダー内に雪がたまり固まるとタイヤにぶつかってハンドルが切れなくなりますので、こまめに雪を落としましょう。

【4WD】
不整地に強い4WD。雪道も例外ではなく、最も雪道には能力を発揮します。しかし4WDが強いのは登坂性能と、雪道からの脱出をするときです。下り坂や、カーブなのではやはり他の駆動方式同様に細心の注意を払う必要があります。確かに、圧雪路では直進安定性も高くスムーズに走れます。しかし、車重も重い車が多いので、カーブは慎重に曲がらないと慣性の法則は大きく働きます。4WDの性能を過信しすぎては行けませんね。

これから雪道走行の機会も増えてくるかと思いますが、安全に事故なく運行できますよう願っています。

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