ワイズトラックブログ

2021.03.21

トラックのミッションの故障と症状

トラックには主に3つのミッションの方式があります。

〇マニュアル

〇オートマ

〇セミオートマ

 

マニュアル車は変則をドライバーの判断で行うなう方式であり、トラックでは長年主流のミッションでした。

しかし、渋滞時のクラッチ操作などがドライバーに負担をかけるとのこともあり、近年台頭しているのがマニュアルミッションのクラッチ操作を電子化したセミオートマです。

操作はオートマなのに、中身はマニュアルということになります。

そのため、大トルクで重量物を運搬するトラックに適したミッション方式になります。

セミオートマはマニュアルの機構のままクラッチ操作のみが電子化により省略されたのに対して、オートマは機構自体が異なり、トルクコンバーターといわれる機構を採用しているものが主流です。

 

トルクコンバーター式とは油圧でエンジンの回転とギアをつなぐ、トルクコンバーターという装置を作動させます。イメージ的には、「動いている扇風機=エンジン」 に「動かない扇風機=ミッション」を接続させ動かない扇風機の回転力を動力としてタイヤに伝えます。

この際の2つの扇風機の接続の強さを調節しているのがトルクコンバーターです。

完全なオートマ車は大きなトルクや重量物をけん引する際には負担が大きいので、軽トラなどに使用されることが多いですね。

 

【マニュアル車】
(症状)

・ギアが入らない

・ギアなりがする(変速時にギアを入れようとすると、ギ~っとなってスムースにギアが入らない状態)

・ギアが滑る  など

 

(原因)

・ギアの摩耗や故障

・クラッチの摩耗

・ベアリング類の摩耗  など

【オートマ車】
(症状)

・ミッションの滑り

・異音等  など

(原因)

・オートマフルードの汚れによるオイルの経路の詰まり

・トルクコンバーターの故障 など

 

【セミオート】

(症状)

・シフトアップができなくなる(特定のギアで止まってしまうなど)

・変速ショックが大きく、スムーズでない

・ギアが抜けなくなる  など

(原因)

・クラッチの摩耗

・ベアリングの摩耗 など

いずれにしても、ミッション関係の整備は重整備になり、金額が高額化することも珍しくありません。

一番は壊れないように丁寧に乗ることが大事になります。

 

【丁寧な運転のコツ】

・アクセルをベタ踏みするような急加速をしない。
※大型であれば50%程度のアクセル開度が目安

・グリーンゾーンでの変速を行う
マニュアルの場合は高回転まで引っ張りやすくなってしまうので早めのシフトアップが大事ですね。

・マニュアル車:走行中クラッチペダルに足を置いたり、ギアに手をかけっぱなしのような運転を避ける。

 

基本的には商用車のトラックは頑丈に耐久性が高く作られていますが、長年のダメージの蓄積が故障として顕在化してしまいます。

 

ミッションに限らず、トラックを長くいい状態で乗るためには日ごろからトラックに無理をさせない運転を続けることが大事ですね。

 

 

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