ワイズトラックブログ

2020.05.29

トレーラーの火災の原因

国土交通省の報告によるとトレーラー(被けん引車)のブレーキが正常に作動せず、ずっと引き摺った状態で走行をしたことによる火災が3年間で約80件発生しているそうです。(2016年データ)

トレーラーの場合、けん引するヘッドのパワーがあるのでトレーラーの車輪の一部のブレーキが解除されていなくても気づきにくいという特徴もあり、大型車両の中でも特に火災の割合が高いようです。

 

なんといってもその原因の多くはスプリングブレーキチェンバーの不良または、リレーエマージェンシーバルブの不良によるものが多いそうです。

中でも、スプリングブレーキチェンバーの不良が断トツNO1です。

そもそも、スプリングブレーキの構造はいたってシンプルで、エアホースをつながずにいればパーキングブレーキとして作動しています。

 

エアを送ることでパーキングブレーキとして働いているスプリングの力をリリースしますが、スプリングが正常でなったりチェンバーの内部が固着していたり、大量のエア漏れが起きているとスプリングをリリースしきれずブレーキがかかりっぱなしのまま走行することになります。

 

これは乗用車でパーキングブレーキを掛けたまま走り続けるのと同じ状況なので、ブレーキ部分が熱を持ち、そのまま走り続けると発火するというメカニズムです。

 

走行中には気が付きにくい不具合のため、点検と整備が非常に重要ですね。

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