ワイズトラックブログ

2020.11.18

PTOを入れたまま走行するとなぜ壊れる?

PTOとはエンジンの回転力を油圧の圧力に変える装置を言います。

 

ユニックやダンプ、ミキサー車、キャリアカーなど様々な油圧を使った架装をした車両に装備される仕組みです。

 

よくユニック車などに乗った場合「必ずPTOを切ってから走るように!」といわれますが、なぜPTOを切らないといけないのでしょうか?

結論から言うと、油圧を高めるための油圧装置が壊れるということになります。

 

なぜかというと、ユニックなどに使われるトランスミッションPTOの場合では通常走行時には油圧作動に必要な以上のエンジン動力が発生しており、想定以上の大きな圧力が油圧装置にかかり、油圧モーターやポンプ等が壊れるということになります。

中には例外もあり、ミキサー車などは走行中もぐるぐると荷台のドラムを回転させ続けなければコンクリが固まってしまいます。

そのような場合には、走行しながらでもPTOを使えるように、PTOの仕組みがフライホイールPTOという仕組みを採用しています。

 

しかし、最近のオートマのトラックでは走行時には勝手にPTOが切れる仕組みを採用しているものもあります。

PTOを切って走行!と思っていても、やはり人間なのでミスすることもあるでしょう。

 

ならば、自動で切れるようにしてしまうという仕組みはとても賢明な発想です。

 

自動で切れるPTOは、PTOをONにするときはギアをパーキングに入れパーキングブレーキを掛け、手動でスイッチを押しますが、解除するときはドライブに入れると自動で解除されるという仕組みです。

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