ワイズトラックブログ

2021.02.11

ディスクブレーキとドラムブレーキのメリデメ

自動車には大きく2種類のブレーキの仕組みがあります。

まず一つ目はディスクブレーキ。そして2つ目はドラムブレーキ。

 

一般に乗用車など小型で乗り心地や見た目を重視する車両にはディスクブレーキを装着し、トラックなど大きな制動力と耐久性を重視する車両にはドラムブレーキが装着される傾向があります。

 

それではディスクブレーキ・ドラムブレーキの仕組みとメリデメを見てみましょう。

 

ディスクブレーキ

(仕組み)

基本的にはロータと言われる、スチール製の円盤をパッドで挟み込んでブレーキを掛ける仕組みとなっています。

 

メリット

〇放熱性に優れている

ローターは常に外気に曝されているため、ブレーキをかけた際の摩擦で熱を持ってもすぐに冷えます。

 

〇見た目がかっこいい

見た目がスポーティなため、乗用車に多く使われます。

 

〇スムーズなブレーキが可能

 

 

デメリット

 

〇設地面積が小さい

パッドが小さく、ローターの一部にしか接地しないため、ブレーキングのパワーが小さくなります。
ディスクブレーキで大きな制動力を得ようとした場合次のような対策が必要になります。

・ローター・パッドを大型化する。摩擦する面積を増やす。

・パッドを柔らかいものにする。摩擦係数を上げる。

・パッドを押し込む力を大きくする。

 

〇金額が高くなりがち

 

ドラムブレーキ

(仕組み)

ドラムと言われる鉄製の丸い箱の内側にライニングと言われるパッドを押し付けることで制動力を生むブレーキの方式です。

ディスクブレーキに比べて仕組みが単純であり、大きな制動力を得ることができます。
ドラムブレーキの場合、自己倍力作用といわれる、ブレーキをかけ始めると自然とより強い制動力を生む構造になっています。

自己倍力作用とはライニングをドラムに押し付けた際、回転方向とは逆向きの力でライニングがドラムに押し付けられることで、ライニングの端がドラムに自ら食い込んでいこうとする力を指します。

図中の赤の矢印が自己倍力作用の力を指しています。

 

(メリット)

〇仕組みがシンプルで、価格を安価に抑えることができる。

 

〇ブレーキの仕組みがドラム内にあるため、外部から埃の侵入等を防止することができる。

 

〇シリンダーへの圧力が小さくても、大きな制動力を得ることができる。
自己倍力作用のおかげで、小さな力でもより大きな制動力を引き出すことができます。

 

(デメリット)

〇放熱性が弱い
ドラムで覆われているため、放熱性は低く、ドラムが過度に熱を持つとフェード現象の原因なります。

 

〇見た目がスタイリッシュではない。

 

〇非常に制動力が強い反面、カックンブレーキになりがち。
自己倍力作用のため、自分でブレーキを踏んだ以上に強くブレーキがかかってしまう。

 

こういった、それぞれの特徴からディスクブレーキは主に乗用車にドラムブレーキはドラックに採用されています。

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