ワイズトラックブログ

2022.10.11

二酸化炭素を燃料にトラックが走るかもしれない!

今や二酸化炭素といえば、地球のごみ扱いです。

昨今の気候変動の引き金となっているのは大量の二酸化炭素です。

2021年度に開かれたCOP26の会議では地球の平均気温の上昇を1.5度以下に抑えるという目標で合意していましたが、すでに1.1度も上昇しているので、残りは0.4度しかないということになります。

 

そこで、東京大学の学生が開発したのが二酸化炭素を燃料に変えるという仕組みです。

「ひやっしー」と名付けられた装置の中には二酸化炭素を集めるためのアルカリ性のカートリッジが装着されており、そのカートリッジに

二酸化炭素の分子を吸着させて燃料を作るということだそうです。

この燃料は、軽油のようにトラックに使用したりジェット燃料にしたりすることができるようです。

 

素晴らしいことに、この装置は試作がすでに完成しているということです。

夢のような装置ですが、しっかりと化学分析の結果も公表されているようです。

以下、CRRA、カーボンニュートラル社会を実現するオフィス/家庭用CO2回収装置「ひやっしー」の最新版を発表。システムのクラウド化、100%クリーンエネルギー化を実現の記事から引用

「化学分析による検証の結果、空気中のCO2濃度が平均460ppm(換気が非常によく行われている部屋程度)において装置からの放出エア中のCO2濃度が平均200ppm(屋外の半分程度)であり、約60%のCO2削減効果が確認されました。オフィスで人が密集している区画や、狭い会議室、家庭などで頻繁に観測される1300ppm程度の空気中ではさらに削減効果が高く、放出エア中のCO2濃度が約250ppm(屋外の6割程度)であり回収率が81%、通常屋内では想定されない非常に高い濃度(4800ppm)の環境においても放出エア中のCO2濃度が約760ppm(通常の室内環境程度)であり回収率が84%との結果が示されました。」

 

現時点で燃料を生産するというところまでの実用化には至っていないようですが、今後大規模な二酸化炭素回収の仕組みができた場合、工場の煙突に取り付けることなどで、二酸化炭素の排出されない工場の建設なども可能になるかもしれませんね。

この装置が大規模実用化されればカーボンゼロの生活も実現するかもしれません。

 

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