ワイズトラックブログ

2015.11.18

トラックと冬タイヤ

トラックのミックスタイヤやスタッドレスタイヤって?

最近、冬タイヤもいろいろな種類が出てきており、選択も悩んでしまいますね。
昔はスパイクタイヤというものもありましたが、現在はスパイクタイヤは禁止されスタッドレスタイヤが主流となりました。
スタッドレスタイヤの性能も年々向上しており、メーカー間での性能合戦もすごいです。
スリップが事故に直結する可能性があることを考えると、安全な冬タイヤをチョイスして安全にこれからの冬に備えたいものです。

一般的なタイヤと冬用タイヤの違い
【スノータイヤ】

スノータイヤとは、トラックに限らず自動車すべてにおけるタイヤの種類の1つで、冬の積雪下でも安全に走行出来るように設計されたタイヤ全般を指す言葉です。
夏タイヤの反対語という意味です。スタッドレスタイヤなどもスノータイヤの一種です。

スノータイヤのゴムは氷点下などの低温でもしなやかさが失われず雪をトレッド内部に掻き込むようにして路面に食いつくことで優れたグリップ性能を発揮しています。
要するにノーマルタイヤに比べて柔らかく作られているのでタイヤの摩耗がノーマルタイヤより早いというデメリットがあります。

 

スノータイヤあれこれ
【種類】

ではスノータイヤというものには一体どのような種類が存在するのか下にまとめてみました。

●スパイクタイヤ
スノータイヤに金属製のスパイクを打ち込んで氷上のグリップ性能を強化したもので
スタッドレスタイヤ以上に強力なグリップ力があったものの、
路面を削って深刻な粉塵公害を引き起こしてしまう性質があるので世界的に使用が禁止されつつあります。
日本においても法律上で正式に公道上での使用が禁止されているので気をつけましょう。

●スタッドレスタイヤ
現在主流となっているスノータイヤで、スパイクタイヤほどでなくとも雪上では十分なグリップ性能を発揮できます。
トレッド面やゴム材質にも特別な設計が施されているのが特徴です。

●マッド&スノータイヤ
別名ミックスタイヤ。
泥濘地などのオフロードと積雪路面に対応したいわば万能タイヤ的なものですがこのタイヤ性能が冬タイヤ専用品に比べて絶対的に劣るので、ちょっとした積雪路面にも対応できる…程度の認識で過信しすぎるのは危険です。

●厳冬期対応タイヤ
主に北欧や欧米などで販売されるスノータイヤの一種で、極めて厳しい寒冷地においても十分な性能を示す事を公的に認証されたタイヤです。
雪の結晶があしらわれた山のエンブレムがタイヤ側面に記載されているのが特徴です。

【ミックスとスタッドレスの性能差】

ミックスタイヤとスタッドレスタイヤの性能がどのくらい違うのかというとまずはチェーン規制に引っかかるかどうかという点が挙げられる思います。
もし走行中にチェーン規制が発せられた場合、冬用タイヤとして認定されているスタッドレスタイヤの場合はそのままの状態で通行をすることができますがミックスタイヤでは最寄りのPAもしくはSAにてチェーンを装着しなくてはなりません。
ただし、積雪量や凍結の状況によっては全ての車輪に冬用タイヤを装着していたとしてもチェーン装着が必須となる緊急措置が行われることもあるのでスタッドレスを履いているとはいえ注意が必要です。

【実際の道路では】

トラック側としてはスタッドレスにチェーンにと万全の体制で挑んでも一部の車両が雪を甘く見てノーガードで走行を続けていると、それだけで渋滞の要因となってしまい結果的に鈍行となりスタッドレスやチェーンを付ける必要がまるでなかったなんていうことも実際の路面では多々あります。 なので、走れればいいだろうという気持ちではなく回りの車両のことも考えて積雪・降雪対策は各自しっかりと行うことが大切です。

最近の冬用タイヤ事情
【ブリヂストンのブリザック一強?】

スタッドレスタイヤというものが世に出てから随分経ちますが現状としては氷雪上性能においてはブリヂストンのスタッドレスタイヤブリザックがとても高い評価とシェアがあり、東北では50%近いシェアがあるという調査報告も…。
その最大の理由は除水効果の高い発泡ゴムを採用しているところでしかもこの発泡ゴムはブリヂストン独自の製法として特許を取得しているので結果他社を大きく引き離す要因となっているようです。

 

【とはいえ】
 とはいえ、タイヤはそれぞれの状況や目的によって選ぶものであって絶対的な性能を持つ製品というものはありえないので注意してください。
まあ、初心者の方にはシェアが高いブリヂストンのブリザックが割高でも安心感があっていいかも知れませんね。

後数ヶ月もすれば雪道の時期ですね。
ワイズトラックでは皆様の安全運行の一助となりますように、より良い中古トラック、中古トレーラーなどを取り揃えて皆様をお待ちしております。

 

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