ブレーキが効かなくなるベーパーロック

ベーパーロック現象とは?

通常トラックなどではエアブレーキ、普通車や小型のトラックなどでは油圧ブレーキを採用しています。
いすゞ H24 ギガ3軸 冷凍車 車検付き 画像30三菱 H20 スーパーグレート トラクタ(キャリア用)★ 画像15
 油圧ブレーキとは、オイルを押し出す力を使ってブレーキのシリンダーを押し、ブレーキ装置に力を伝える仕組みです。
 この油圧式の場合特に顕著ですが、ブレーキを過度に使い続けると、ブレーキが高温になりブレーキオイル内の水分が高温になり、気泡が発生します。
 小型の車両の場合、オイルを伝達媒体に使うことで、効率よく制動装置に圧力を
伝えています。オイルでは基本的にオイル自体が圧縮されることは考えられていないため、そこに空気が混入した場合、空気は簡単に圧縮されてしまいブレーキペダルの踏み代が空気の収縮に奪われてしまい、力がオイルまで十分に伝わらず、ブレーキが効かなくなってしまうという現象がおきます。これがベーパーロック現象です。

ベーパーロック現象を発生させないためには・・・

特に下り坂において

  • エンジンブレーキを上手に使う。
  • フットブレーキを使い過ぎない。
  • 排気ブレーキを上手に併用する。
  • オイルは定期的に交換し、劣化したブレーキフルードを使わない。
 →古いオイルは水分や他の不純物が混入しやすくなっており、ベーパーロック現象が起きやすくなっています。定期的な点検と消耗品の交換を行いましょう。
また、安全運行には車の状態をよく知ることも大事ですね。何か違和感を感じたら早め早めに整備工場やディーラーで点検を受けましょう。

トラックの排気ブレーキ

実はディーゼルエンジンのエンジンブレーキは効きが非常に悪いんです。
というと、では大きなトラックなのにエンジンブレーキが効かなかったら危ない!という答えが返って来そうです。

そこで登場する装置が排気ブレーキです。

「排気ブレーキ」とは、ディーゼルエンジン特有のエンジンブレーキの補助ブレーキ装置ことです。

 

いすゞ H17 ギガ 低温冷凍車 両サイド観音扉 画像1いすゞ H17 ギガ 低温冷凍車 両サイド観音扉 画像23
ハンドル左側のワイパーのレバーが排気ブレーキのスイッチとなります。

排気ブレーキの仕組み

ガソリンエンジンには空気を取り入れるためのスロットルというものがあり、アクセルを話してエンジンブレーキ状態にすると、空気が入ってこなくなり抵抗が増します。これがエンジンブレーキの減速効果を生みますが、ディーゼル車にはこのスロットルがないのです。

例えるならば、蓋の開いているペットボトルを潰すのは簡単ですよね。でも、蓋が軽く閉められているペットボトルを潰そうとすると空気が抜けずなかなか潰れずに、力をより多く使って潰そうとします。この力がエンジンブレーキになります。

ディーゼルには仕組み上この蓋がついていないので、装置としてマフラーの中に蓋となる弁を付けたのが排気ブレーキになります。

主に2トン車以上のトラックやバスといった大型自動車が装備しています。
排気ブレーキは非常に強力な減速力を持つため、荷物をたくさん載せている時や人をたくさん載せている時など、車重が上がって止まりにくいときに大きな力を発揮します。

アクセルオフの状態で排気ブレーキが入っていると、弁は閉じられ、排気管内の排気圧力が高くなります。そして、アクセルを踏んだり、クラッチを切ったりすると排気弁が解放され、’プシュー’と音を立てて、抵抗を作っていた排気圧力が外へ排出されます。

皆さんも大型トラックなどが、走行中にプシュー・プシューと言いながら走行するのを見たことはあるのではないでしょうか?

排気ブレーキの使い方ですが、坂を下るときや、フットブレーキだけでは止められない場合に排気スイッチを入れ、必要がなくなったらスイッチを切りましょう。

必要のない場面で常に排気ブレーキのスイッチを入れていると、エンジンに負担が掛かって車に良くありません。

排気ブレーキを上手に使って、エコ運転・安全運転に努めたいものですね。

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